参加のご案内: 情報アクセスシンポジウム 2013

日時
2013年12月6日(金) 9:15-17:45
場所
国立情報学研究所19F (1901/1902/1903) (地図)
主催
情報処理学会 情報基礎とアクセス技術研究会(IFAT)

情報基礎とアクセス技術研究会(SIG-IFAT)では,情報の利活用について広範な視点から議論する学際的コミュニティ形成のため,毎年「情報アクセスシンポジウム」を開催しています.

本年は特に国内でネット選挙が解禁となり,新聞メディアでも世論としてのインターネットに注目が集まりました.情報アクセスシンポジウム2013では,このような状況を鑑み,「インターネットと選挙」というテーマで,ヤフーの選挙予測プロジェクトの総責任者である安宅和人氏と気鋭の社会学者西田亮介氏(立命館大学)をお迎えして,現状と今後の展望についてそれぞれのお立場からお話しいただきます.

加えて,お茶の水女子大学の増永良文氏に,集合知という観点からインターネットの可能性について,シンガポール国立大学Min-Yen Kan 氏には,現在同大が中国精華大と取り組んでいる大規模ソーシャルメディアプロジェクト(NExT)について,ご講演いただきます.

さらにチュートリアルでは,統計数理研究所の持橋大地氏に,データマイニング,テキストマイニングで今や必須の技術となったグラフィカルモデルについてやさしく解説していただきます.

このように大変魅力的な内容となっておりますので,みなさま,奮ってご参加ください.  

参加登録・参加費

プログラム

9:15-9:20 開会の辞 (IAS実行委員会)

研究発表セッション I (ロング)
座長 岸田 和明(慶應大)

9:20-9:50 視覚情報探索時の発見的気付きに伴う主観的体験の基礎付け

石川哲朗(NII,東工大,ソニーCSL),戸嶋真弓,ビクトルス・ガルカビス(総研大),茂木健一郎(ソニーCSL),神門典子(NII)

9:50-10:00 休憩

招待講演セッション I
座長 野本 忠司(国文研)

10:00-11:00 2013年のネット選挙解禁と今後の展望—毎日新聞社との共同研究を中心に

西田 亮介 氏 (立命館大学 特別招聘准教授)

11:00-12:00 ビッグデータが変える社会予測 〜経済指標、選挙結果、ほぼ的中の舞台裏

安宅 和人 氏 (ヤフー株式会社・CSO)

12:00-13:30 昼休み

招待講演セッション II
座長 野本 忠司(国文研)

13:30-14:30 ソーシャルコンピューティングとは何か—集合知が拓く未来—

増永 良文 氏(お茶の水女子大学 名誉教授)

14:30-15:30 The NExT Search Center: Analyzing User Generated Content [講演資料]

Min-Yen Kan 氏(シンガポール国立大学 准教授)

15:30-15:40 休憩

チュートリアル セッション
座長 吉岡 真治(北大)

15:40-16:40 情報検索とグラフィカルモデル [講演資料]

持橋 大地 氏(統計数理研究所 准教授)

16:40-16:50 休憩

研究発表セッション II(ショート)
座長 藤井 敦(東工大)

16:50-17:10 Web文書を利用したPOIに関連する地名の抽出

今井良太,数原良彦,戸田浩之,鷲崎誠司(NTT)

17:10-17:30 文書分類のための教師制約を用いた非負値行列因子分解

丸田要,永井秀利,中村貞吾(九州工業大学)

IFATヤングリサーチャー賞 表彰式
進行 IAS実行委員会

優秀賞: 堤田 恭太氏 (NTT)

論文名: アクセスログを用いたクロスドメイン環境における情報推薦

17:40-17:45 閉会の辞 (IAS実行委員会)

講演概要

2013年のネット選挙解禁と今後の展望—毎日新聞社との共同研究を中心に

西田 亮介 氏 (立命館大学大学院先端総合学術研究科特別招聘准教授)

概要:2013年の参院選より日本でも解禁されたネット選挙の,一般有権者と候補者のTwitter利用動向について毎日新聞社との共同研究を中心に紹介し,従来の選挙運動と比較したときの課題や今後の展望について問題提起を行う.

略歴: 1983年京都生まれ.慶應義塾大学総合政策学部卒業.同大学院政策・メディア研究科修士課程修了.同大学院政策・メディア研究科後期博士課程単位取得退学.同大学院政策・メディア研究科助教,(独)中小機構経営支援情報センターリサーチャー,東洋大学,学習院大学,デジタルハリウッド大学大学院非常勤講師等を経て現職.国際大学GLOCOM客員研究員.北海道大学大学院公共政策学連携研究部附属公共政策学研究センター研究員.専門は情報社会論と公共政策.情報化と社会変容,情報と政治(ネット選挙),社会起業家の企業家精神醸成過程や政策としての「新しい公共」,地域産業振興,協働推進,日本のサーフカルチャーの変遷等を研究.


ビッグデータが変える社会予測 〜経済指標、選挙結果、ほぼ的中の舞台裏

安宅 和人 氏 (ヤフー株式会社・CSO)

概要:ヤフーは年間75億種類という膨大な検索キーワードの傾向を分析し,内閣府が毎月算出している景気動向一致指数,今年7月の参議院選挙における当落をほぼ的中させた.ビッグデータからいかにして“正解”を導き出すのか.データ分析の総責任者が語る.

略歴:1993年,東京大学大学院卒業,マッキンゼー・アンド・カンパニー入社.1997年,マッキンゼー・アンド・カンパニー退社.イエール大学大学院入学.2001年,イエール大学大学院卒業(Ph.D).2002年,マッキンゼー・アンド・カンパニー入社.2008年,マッキンゼー・アンド・カンパニー退社.2008年9月,ヤフー株式会社入社 COO室長.2012年4月,執行役員 事業戦略統括本部統括本部長.同年7月,CSO(チーフストラテジーオフィサー).


ソーシャルコンピューティングとは何か—集合知が拓く未来—

増永 良文 氏(お茶の水女子大学 名誉教授)

概要:スロウィッキーが「群衆の英知」を提唱し(2004年),オライリーが「Web 2.0」がそれまでのウェブと異なるところはその群衆の英知の活用にあることを看破して(2005年),「集合知」の考えに基づいたソーシャルコンピューティングという新しいコンピューティングパラダイムが誕生した(2007年頃).本講演では,ソーシャルコンピューティングとは何か,そのモデルや成功事例を紹介しつつ,それが持つ可能性を論じる.

略歴:東北大学大学院工学研究科博士課程電気及通信工学専攻修了,工学博士.東北大学電気通信研究所助手,図書館情報大学図書館情報学部助教授•教授,お茶の水女子大学理学部情報科学科教授,青山学院大学社会情報学部教授を経て,現在お茶の水女子大学名誉教授.情報処理学会データベースシステム研究会主査,情報処理学会監事,ACM SIGMOD日本支部長,日本データベース学会創設者,日本データベース学会会長,DASFAA Steering Committee Chair等を歴任.情報処理学会フェロー.電子情報通信学会フェロー.

The NExT Search Center: Analyzing User Generated Content

Min-Yen Kan 氏(シンガポール国立大学 准教授)

概要:We present research done in the NUS-Tsinghua Extreme Search Centre (NExT), a research centre jointly established by the National University of Singapore (NUS) and Tsinghua University of China. We conduct research in the areas of large-scale live social media content analysis and search, including live event detections, information organization, and the generation of multimedia multilingual analytics for corporations, people, events and locations. In particular, we will detail work done in the subprojects of Live City and Extreme Text Search, which aim to process textual and multimedia user generated content such as social media. Details on the center can be found here.

略歴: Min-Yen Kan (BS;MS;PhD Columbia Univ.) is an associate professor at the National University of Singapore. He is a senior member of the ACM and a member of the IEEE. Currently, he is an associate editor for the journal "Information Retrieval" and is the Editor for the ACL Anthology, the computational linguistics community's largest archive of published research. His research interests include digital libraries and applied natural language processing. Specific projects include work in the areas of scientific discourse analysis, full-text literature mining, machine translation and applied text summarization. More information about him and his group can be found at the WING homepage.

チュートリアル グラフィカルモデルと情報検索

持橋 大地 氏 (統計数理研究所 准教授)

概要:グラフィカルモデルは, ベイズ機械学習の研究者を中心に使われている確率モデルの記述方法である.情報検索の問題は確率なしでアドホックに扱うこともできるが, 確率モデルで記述することでより見通しが良くなり, 柔軟なモデル化および最適化が可能になる.これには, データ全体を生成する立場, および, 循環性を考慮して全体の同時確率を与える立場がある.本講演では, グラフィカルモデルに基づく統計的な情報検索について, 基礎から始めて上記の視点から概観し, 確率モデルを立てることの利点を感じていただけるようにしたい.

略歴:1998年東大・教養・基礎科学科第二卒。2005年奈良先端科学技術大学院大・情報・博士後期課程修了。博士(理学)。2003年 ATR音声言語コミュニケーション研究所, 2007年 NTTコミュニケーション科学基礎研究所を経て, 2011年より統計数理研究所数理・推論系准教授, 現在に至る。

情報基礎とアクセス技術研究会について

情報基礎とアクセス技術研究会(IFAT)ホームページ: http://www.ipsj-ifat.org/

情報アクセスシンポジウム2013実行委員会

お問い合わせは上記実行委員会 ias2013@ipsj-ifat.org まで